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毎月最終月曜日は以前世話になってたM塾の顔面グローブクラスの練習日。まぁ普通の水曜も出来るんだけど、実質１時間ちょいだからね。ここ数ヶ月は、M塾の試合に出る出ないのゴタゴタとか、トロル加入とか、家の事情とかですっかり足が遠のいていた。先々月から、この最終月曜の顔面グローブ自由練習が始まったけど、なんたって月イチだからね・・。目が死ぬわ。
まだバタバタしててモチベーションも上がらなかったんだけど、折角誘ってもらってるし（未だにね）、月謝はタダだし、たまには格闘技やりたいなぁなんてチョッピリ思ったので参加。
皆のミット持ちでもやれば良いかなと。今月は参加人数が少なく寂しい感じ。M塾サイドは現役プロキックボクサーの仁王様、新人さん、トロルの３人。こっちは俺とKのみ。
あまりにヤバイのでTOMOやOBさんやKIYOに声をかける。OBさんとTOMOは参加OKでホッ。これならどうにか形にはなるだろうと一安心。
んで当日。雨で月極め駐車場まで行くのに心が折れる。でも久しぶりに道着とグローブと脛あてとミットを車に積んだら、何だかワクワクして来た。やっぱ俺、格闘技好きなんだなぁ。
１８時過ぎにM市体育館に到着。暫し休憩後に独り体育館入り。え～っと・・今月は・・げっ！剣道場かぁ。板の間だから足裏が咬んじゃって嫌いなのよね。柔道場にはいつもの古流柔術団体。ま、しゃあない。
電気をつけ、ドンドンと板の間を歩く。あ～懐かしいなぁ、この感触、この足音。誰もいない広々とした道場の中、パンツ一丁になって着替え。因みに外から丸見えです。
道着の上を着ると洗濯が面倒なので、上はTシャツ、道着は下だけはいて黒帯を締める。何かマジ久々。良いね、この感じ。軽くストレッチしてからシャドー。
暫くして足音が。振り向いたらOTさんだった。「あれ？！今日来れないんじゃないの？」「あ、雨降ったんでサッカーなくなったんすよ。」自団体の空手よりもサッカーを上に置くOTさんの脳内が凄い。
「今日入籍じゃないの？」「あ、そうっす。さっきしてきました。」「家も買ったんだって？」「はい。」「もう悪さしちゃダメだよ。」「そうっすね。流石にやめときます。」「多分ダメだな、こりゃ。」
OTさんの思わぬ参加にウキウキしてたらK到着。そしてよっちゃんも到着。「あれ？よっちゃんも？」「あ、サッカーなくなったんで。」どんな空手団体じゃ！でも嬉しいなぁ。彼らが居れば十分だよ。
TOMOも約束どおりに到着。今日はタイムキーパーとカメラマン専属らしい。ありがたいなぁ。やっぱ皆が集まるとそれだけで楽しいよね。
「MAKさん、体良くなってません？」「なってないよ。ウェイトすらやってないんだから。皆に小さくなったって言われてるんだよ。」「そうっすか？何か凄いごつく見えるんですけど。」「かなり萎んだよ。」「久々に見たからっすかね～。」
格闘技は何処の団体にも練習に行ってないし、バーベルやマシンでのウェイトも何ヶ月かやってない。やってるのは自宅で腕立て＆腹筋、たまにシャドー。衰えてるのは明らかなんだけど、OTさんに煽てられちょっと嬉しくなった。これぞマッチョ。
「今日K1だから、早めにあがろう。さっさとミットからやっちゃうか。」「そうっすね。」って事でミット開始。
Kはよっちゃんと組んで蹴り。長～いブランクがあるのにそこそこ蹴れてる。左の蹴りは酷かったのに、ちょっとしたコツを教えたら修正して来た。やっぱセンスはあるんだよな。ただフィジカルが弱すぎる。
俺はマー君（OTさん）と組む。パンチミット、キックミットと持たされまくり。もう腕がパンパン。俺も久々にミット打ち。「良いっすね～！パンチ硬いっす。MAKさんのパンチ痛い。」「ブレブレでダメだけどね。」
ジャブ、ストレート、フック、アッパーをやってから、ワンツー、ワンツースリーぐらいまで。息が上がってしまったので交替。またマー君のミットを持ったら腕がパンパン。
ここで仁王様登場！有り得ない程の荷物を持っている。「あれ？！OT、OI（よっちゃん）、来れたの？！OT、今日入籍で大丈夫？」「あ、大丈夫っす。」
仁王様は試合が無いので体重７８ｋｇ・・ミット持ちたくねぇ～。と思ってたら「MAK君！ミット良いかな？」「うへ～。」パンチを一通り、後はコンビネーションを幾つか教えると、左のダブルに適性あり。「こんなのやった事なかった。教わった事もないし初めて打ったよ。」「どんなプロですか全く。これM師範代、超良いっすよ。速いし強烈です。今後使えますよ。」
俺は全員が全員、同じ練習をして、同じ技が上手くならなくても良いと思う。個々の適性があるからね。体格、体型、筋力、体のバランス、使い方、色んな事を見て、その人に合った技を伸ばすのが俺の指導方針。M塾はそういう練習をして来なかったから、皆が皆、前にガンガン出て来るファイターばかり。結局イチかバチかの打撃戦になるから、フィジカルの強い方が（仁王）押し切っていた。これでは技術の向上は望めない。
仁王様もM塾ではトロルが入るまでは最重量だったから、他の人を圧倒出来てたけど、前回のプロのリングで同階級とやった時には当たり負けしていた。前々回はウェルターから上げて来た選手だったから軽々とKO出来たんだけど、ミドル級のブルファイター相手だとフィジカルで押し負ける。そういうとこで頼りになるのは気合いでも根性でも無く、積み上げて来た技術だと俺は思ってる。
これが通じなきゃこれ、これがダメならあれ、と引き出しを多く持たないと、玉砕覚悟のバンザイアタックに頼らざるを得なくなる。まぁそれも当たる場合があるのが格闘技だから分からんのだけどね。
Kにキックミットを持ってもらう。Kはミット持ちを数人分こなした後なので、ビッグミットで。残念だがいつものムエタイミットでは足が壊れてしまう。
ミドルはいつものミットで。やはり左が走って右がダメ。う～ん・・何故だかイマイチ分からんなぁ。
「OT！俺の蹴りはどうだった？」仁王様がマー君に尋ねる。「後ろでMAKさんがやってたんですけど、それに比べると全然遅いっす。」出た～！マー君のド直球。先輩に向かってこれは凄い。しかも相手は師範代。これには一同爆笑。これがマー君なのである。
新人さんのY田さんと超良い人でセンスマンのIさんも到着。何かメッチャ充実した面子になってるなぁ。新人のY田さんはフルコン歴は２０年ぐらいあるらしい。パンチも蹴りも現段階で相当なレベル。体重も８０ｋｇだし、またやりたくない人が増えたなぁ。
遅れて来たIさんにはKがついてミッチリをミット持ち。Kはミット持ちの才能が開花してるなぁ。ミット持ちが上手い人は闘うセンスもある事が殆ど。Kにももうちょっと打撃をやらせたいな。
時刻は２０時３０分。マススパー開始。マスと言っても顔はライトコンタクト、腹と足は５割ぐらいで打つので気が抜けない。俺はKとパンチのみで。やってない割にKが良くなっててビックリ。パンチを怖がらなくなってたし、フットワークも良かった。競技は違えど仕事が忙しくなる前は赤鮫で柔術頑張ってたからね。闘う事自体に慣れたのかも。
ここからはもうちょっと強めのスパーに。危ないのでヘッドギアやSS着用した方が良い。俺は忘れてしまったのでハゲ頭丸出しで。相手はセンスマンのIさん。
久々のライトスパーだったのでやたら疲れる。それでも徐々に勘が戻って来る。何かメッチャ面白い。良いなぁ格闘技。３分間楽しくて仕方なかった。前蹴りを数発腹にもらい、顔面は２発被弾した。スウェーの距離を間違ったな。パンチは結構当てたし、ローはかなり良い感じで当たったので良しとしよう。
「最初のあれで完全に倒されてました～。その後もボコボコでしたね。」とIさんはライトスパーでも、ガチだったら自分が倒されてたであろう攻撃が分かっている。経験上、こういう人は強い。
Kは巨漢新人Y田さんと。怖いわ～。でもかなり良い闘いが出来ていた。蹴りがちょっと足りなかったかな。この日のKは足が止まらないのが良かった。真っ直ぐ下がってしまった時も、すぐにステップして回ってたからね。あれは良い。あと攻撃を遠慮しすぎだな。毎回だけど。
Y田さんは攻撃面は全てOKだけど、顔面パンチのディフェンスに難ありだな。フルコンだから仕方ないね。これからこれから。
俺は休んでたら「MAK君！いける？」仁王ラブコール来ました・・。８０ｋｇ近いプロとやるのはキツイなぁ。仁王様のライトスパーはライトにあらず。マー君は以前、歯が折れてたし、よっちゃんは意識が朦朧としてたし・・。
仁王様はジリジリ出て来て、相手が攻撃をして来た時にドドンとまとめて入って来る。パターンは豊富じゃないんだけど圧力が凄い。何せ顔が怖いから。この２人、ゴツイ薄毛という共通点がある。しかも２人共テカリ系。
俺は仁王様のジリジリからステップで距離を外す。そこから牽制のローで様子見。ドドンと入って来た時にはカウンター。最も得意な左フックで迎撃。これはかなりの数を当てる事が出来たと思う。後でKやTOMOに聞いてみよう。数発パンチをもらったが、体を大きく振ってるのでかする感じ。ゴンは無かった。
ミドルとハイは不発。やはり左のパンチしか当てられない。仁王様の圧力が凄いので３分が長かった。それでも今まで仁王様とスパーした中では一番多くパンチを当てた。ずっと対人練習してないのにね。途中マー君からが「MAKさん、攻撃見えてますね。」とか聞こえてたので、そこそこディフェンスも良かったのかな。
終了後、マー君から「やっぱMAKさんはカウンターっすね～。」と言われた。０．０２の視力で奇跡的かもしれない。若い頃、圧倒的に皆より小さな自分が身につけた技。普通リーチがある相手には入らなきゃいけないんだけど、俺は逆。無防備なガードで射程距離まで呼び込んでカウンター。飛び込んだり、下がりながらだったり、スウェーしながらだったり、色んな角度で打つ。
見た目はボクシングの内藤選手みたいに不恰好。基本どおりの綺麗なフォームとは似ても似つかない。キックのジムでは怒られる。でも当てやすいし避けやすい。これが俺の戦闘スタイル。型の美しさを競ってるんじゃないんだから、これで良いと思う。
時刻は２１時。バタバタと終了。K1があるので急いで帰宅。久々のグローブ打撃はメッチャ楽しかった。やはり２０年やってる打撃、下手なりにも身に染み付いてるよね。何も考えなくても体が動いてくれるって言うかね。
当時地元に格闘技のジムなんて１つもなかった。遠くにボクシングが２つ、フルコンが幾つかあっただけ。キックも総合も地元には影も形もなかったんだから。
そんな中で仲間同士でグローブ打撃、今で言うK1ルールを練習してたんだからね。俺ら出場したアマ大会なんて、第１回とかだからね。今では有名になったケイシュウカイのアマ大会とかボクシンググローブで寝技もやったしね。まだ西さんが立ち上げて軌道に乗る前だったんだよね。試行錯誤の頃。夢多き頃。
その後は中西さんのセコンド＆スパーリングパートナー生活になったけど、あの頃って楽しかったよなぁ。中西さんは全くのド素人から俺らと練習するだけで、所属フリーでアマSB、アマキックで暴れてくれたからね。アマSBは優勝も準優勝も３位もあったし、アマキックに至ってはプロも３戦までOKの全日本アマトーナメントで優勝しちゃったからね。あの人は凄い人だった。
今回、M塾やいつもの連中とグローブやってて、何か昔を思い出したんだよな。ああ、こんな感じで滅茶苦茶楽しかったっけなぁって。タイムキーパーやってる時にやたら色々思い出してね。K池公園の芝生でスパーしてた頃、東高のグラウンドをKIYOと走ってた頃、裾野や時には富士宮まで行ってサンド叩いてた頃、トニージムで再び仲間が集まり出した頃、何か色々とね。これって走馬灯？！俺死ぬのかなって思ったよ。
これから先、試合とか競技とかどうでも良くて、ただ楽しく格闘技を続けられたら良いなと思う。自己満足でも何でも良い。楽しければそれで良い。今俺の周りにある色んな事が落ち着いたら、精神的にもう少し余裕が出来たら、また打撃も寝技もやりたいなぁと思ってます。皆さん、その時は宜しくお願いします。
皆のミット持ちでもやれば良いかなと。今月は参加人数が少なく寂しい感じ。M塾サイドは現役プロキックボクサーの仁王様、新人さん、トロルの３人。こっちは俺とKのみ。
あまりにヤバイのでTOMOやOBさんやKIYOに声をかける。OBさんとTOMOは参加OKでホッ。これならどうにか形にはなるだろうと一安心。
んで当日。雨で月極め駐車場まで行くのに心が折れる。でも久しぶりに道着とグローブと脛あてとミットを車に積んだら、何だかワクワクして来た。やっぱ俺、格闘技好きなんだなぁ。
１８時過ぎにM市体育館に到着。暫し休憩後に独り体育館入り。え～っと・・今月は・・げっ！剣道場かぁ。板の間だから足裏が咬んじゃって嫌いなのよね。柔道場にはいつもの古流柔術団体。ま、しゃあない。
電気をつけ、ドンドンと板の間を歩く。あ～懐かしいなぁ、この感触、この足音。誰もいない広々とした道場の中、パンツ一丁になって着替え。因みに外から丸見えです。
道着の上を着ると洗濯が面倒なので、上はTシャツ、道着は下だけはいて黒帯を締める。何かマジ久々。良いね、この感じ。軽くストレッチしてからシャドー。
暫くして足音が。振り向いたらOTさんだった。「あれ？！今日来れないんじゃないの？」「あ、雨降ったんでサッカーなくなったんすよ。」自団体の空手よりもサッカーを上に置くOTさんの脳内が凄い。
「今日入籍じゃないの？」「あ、そうっす。さっきしてきました。」「家も買ったんだって？」「はい。」「もう悪さしちゃダメだよ。」「そうっすね。流石にやめときます。」「多分ダメだな、こりゃ。」
OTさんの思わぬ参加にウキウキしてたらK到着。そしてよっちゃんも到着。「あれ？よっちゃんも？」「あ、サッカーなくなったんで。」どんな空手団体じゃ！でも嬉しいなぁ。彼らが居れば十分だよ。
TOMOも約束どおりに到着。今日はタイムキーパーとカメラマン専属らしい。ありがたいなぁ。やっぱ皆が集まるとそれだけで楽しいよね。
「MAKさん、体良くなってません？」「なってないよ。ウェイトすらやってないんだから。皆に小さくなったって言われてるんだよ。」「そうっすか？何か凄いごつく見えるんですけど。」「かなり萎んだよ。」「久々に見たからっすかね～。」
格闘技は何処の団体にも練習に行ってないし、バーベルやマシンでのウェイトも何ヶ月かやってない。やってるのは自宅で腕立て＆腹筋、たまにシャドー。衰えてるのは明らかなんだけど、OTさんに煽てられちょっと嬉しくなった。これぞマッチョ。
「今日K1だから、早めにあがろう。さっさとミットからやっちゃうか。」「そうっすね。」って事でミット開始。
Kはよっちゃんと組んで蹴り。長～いブランクがあるのにそこそこ蹴れてる。左の蹴りは酷かったのに、ちょっとしたコツを教えたら修正して来た。やっぱセンスはあるんだよな。ただフィジカルが弱すぎる。
俺はマー君（OTさん）と組む。パンチミット、キックミットと持たされまくり。もう腕がパンパン。俺も久々にミット打ち。「良いっすね～！パンチ硬いっす。MAKさんのパンチ痛い。」「ブレブレでダメだけどね。」
ジャブ、ストレート、フック、アッパーをやってから、ワンツー、ワンツースリーぐらいまで。息が上がってしまったので交替。またマー君のミットを持ったら腕がパンパン。
ここで仁王様登場！有り得ない程の荷物を持っている。「あれ？！OT、OI（よっちゃん）、来れたの？！OT、今日入籍で大丈夫？」「あ、大丈夫っす。」
仁王様は試合が無いので体重７８ｋｇ・・ミット持ちたくねぇ～。と思ってたら「MAK君！ミット良いかな？」「うへ～。」パンチを一通り、後はコンビネーションを幾つか教えると、左のダブルに適性あり。「こんなのやった事なかった。教わった事もないし初めて打ったよ。」「どんなプロですか全く。これM師範代、超良いっすよ。速いし強烈です。今後使えますよ。」
俺は全員が全員、同じ練習をして、同じ技が上手くならなくても良いと思う。個々の適性があるからね。体格、体型、筋力、体のバランス、使い方、色んな事を見て、その人に合った技を伸ばすのが俺の指導方針。M塾はそういう練習をして来なかったから、皆が皆、前にガンガン出て来るファイターばかり。結局イチかバチかの打撃戦になるから、フィジカルの強い方が（仁王）押し切っていた。これでは技術の向上は望めない。
仁王様もM塾ではトロルが入るまでは最重量だったから、他の人を圧倒出来てたけど、前回のプロのリングで同階級とやった時には当たり負けしていた。前々回はウェルターから上げて来た選手だったから軽々とKO出来たんだけど、ミドル級のブルファイター相手だとフィジカルで押し負ける。そういうとこで頼りになるのは気合いでも根性でも無く、積み上げて来た技術だと俺は思ってる。
これが通じなきゃこれ、これがダメならあれ、と引き出しを多く持たないと、玉砕覚悟のバンザイアタックに頼らざるを得なくなる。まぁそれも当たる場合があるのが格闘技だから分からんのだけどね。
Kにキックミットを持ってもらう。Kはミット持ちを数人分こなした後なので、ビッグミットで。残念だがいつものムエタイミットでは足が壊れてしまう。
ミドルはいつものミットで。やはり左が走って右がダメ。う～ん・・何故だかイマイチ分からんなぁ。
「OT！俺の蹴りはどうだった？」仁王様がマー君に尋ねる。「後ろでMAKさんがやってたんですけど、それに比べると全然遅いっす。」出た～！マー君のド直球。先輩に向かってこれは凄い。しかも相手は師範代。これには一同爆笑。これがマー君なのである。
新人さんのY田さんと超良い人でセンスマンのIさんも到着。何かメッチャ充実した面子になってるなぁ。新人のY田さんはフルコン歴は２０年ぐらいあるらしい。パンチも蹴りも現段階で相当なレベル。体重も８０ｋｇだし、またやりたくない人が増えたなぁ。
遅れて来たIさんにはKがついてミッチリをミット持ち。Kはミット持ちの才能が開花してるなぁ。ミット持ちが上手い人は闘うセンスもある事が殆ど。Kにももうちょっと打撃をやらせたいな。
時刻は２０時３０分。マススパー開始。マスと言っても顔はライトコンタクト、腹と足は５割ぐらいで打つので気が抜けない。俺はKとパンチのみで。やってない割にKが良くなっててビックリ。パンチを怖がらなくなってたし、フットワークも良かった。競技は違えど仕事が忙しくなる前は赤鮫で柔術頑張ってたからね。闘う事自体に慣れたのかも。
ここからはもうちょっと強めのスパーに。危ないのでヘッドギアやSS着用した方が良い。俺は忘れてしまったのでハゲ頭丸出しで。相手はセンスマンのIさん。
久々のライトスパーだったのでやたら疲れる。それでも徐々に勘が戻って来る。何かメッチャ面白い。良いなぁ格闘技。３分間楽しくて仕方なかった。前蹴りを数発腹にもらい、顔面は２発被弾した。スウェーの距離を間違ったな。パンチは結構当てたし、ローはかなり良い感じで当たったので良しとしよう。
「最初のあれで完全に倒されてました～。その後もボコボコでしたね。」とIさんはライトスパーでも、ガチだったら自分が倒されてたであろう攻撃が分かっている。経験上、こういう人は強い。
Kは巨漢新人Y田さんと。怖いわ～。でもかなり良い闘いが出来ていた。蹴りがちょっと足りなかったかな。この日のKは足が止まらないのが良かった。真っ直ぐ下がってしまった時も、すぐにステップして回ってたからね。あれは良い。あと攻撃を遠慮しすぎだな。毎回だけど。
Y田さんは攻撃面は全てOKだけど、顔面パンチのディフェンスに難ありだな。フルコンだから仕方ないね。これからこれから。
俺は休んでたら「MAK君！いける？」仁王ラブコール来ました・・。８０ｋｇ近いプロとやるのはキツイなぁ。仁王様のライトスパーはライトにあらず。マー君は以前、歯が折れてたし、よっちゃんは意識が朦朧としてたし・・。
仁王様はジリジリ出て来て、相手が攻撃をして来た時にドドンとまとめて入って来る。パターンは豊富じゃないんだけど圧力が凄い。何せ顔が怖いから。この２人、ゴツイ薄毛という共通点がある。しかも２人共テカリ系。
俺は仁王様のジリジリからステップで距離を外す。そこから牽制のローで様子見。ドドンと入って来た時にはカウンター。最も得意な左フックで迎撃。これはかなりの数を当てる事が出来たと思う。後でKやTOMOに聞いてみよう。数発パンチをもらったが、体を大きく振ってるのでかする感じ。ゴンは無かった。
ミドルとハイは不発。やはり左のパンチしか当てられない。仁王様の圧力が凄いので３分が長かった。それでも今まで仁王様とスパーした中では一番多くパンチを当てた。ずっと対人練習してないのにね。途中マー君からが「MAKさん、攻撃見えてますね。」とか聞こえてたので、そこそこディフェンスも良かったのかな。
終了後、マー君から「やっぱMAKさんはカウンターっすね～。」と言われた。０．０２の視力で奇跡的かもしれない。若い頃、圧倒的に皆より小さな自分が身につけた技。普通リーチがある相手には入らなきゃいけないんだけど、俺は逆。無防備なガードで射程距離まで呼び込んでカウンター。飛び込んだり、下がりながらだったり、スウェーしながらだったり、色んな角度で打つ。
見た目はボクシングの内藤選手みたいに不恰好。基本どおりの綺麗なフォームとは似ても似つかない。キックのジムでは怒られる。でも当てやすいし避けやすい。これが俺の戦闘スタイル。型の美しさを競ってるんじゃないんだから、これで良いと思う。
時刻は２１時。バタバタと終了。K1があるので急いで帰宅。久々のグローブ打撃はメッチャ楽しかった。やはり２０年やってる打撃、下手なりにも身に染み付いてるよね。何も考えなくても体が動いてくれるって言うかね。
当時地元に格闘技のジムなんて１つもなかった。遠くにボクシングが２つ、フルコンが幾つかあっただけ。キックも総合も地元には影も形もなかったんだから。
そんな中で仲間同士でグローブ打撃、今で言うK1ルールを練習してたんだからね。俺ら出場したアマ大会なんて、第１回とかだからね。今では有名になったケイシュウカイのアマ大会とかボクシンググローブで寝技もやったしね。まだ西さんが立ち上げて軌道に乗る前だったんだよね。試行錯誤の頃。夢多き頃。
その後は中西さんのセコンド＆スパーリングパートナー生活になったけど、あの頃って楽しかったよなぁ。中西さんは全くのド素人から俺らと練習するだけで、所属フリーでアマSB、アマキックで暴れてくれたからね。アマSBは優勝も準優勝も３位もあったし、アマキックに至ってはプロも３戦までOKの全日本アマトーナメントで優勝しちゃったからね。あの人は凄い人だった。
今回、M塾やいつもの連中とグローブやってて、何か昔を思い出したんだよな。ああ、こんな感じで滅茶苦茶楽しかったっけなぁって。タイムキーパーやってる時にやたら色々思い出してね。K池公園の芝生でスパーしてた頃、東高のグラウンドをKIYOと走ってた頃、裾野や時には富士宮まで行ってサンド叩いてた頃、トニージムで再び仲間が集まり出した頃、何か色々とね。これって走馬灯？！俺死ぬのかなって思ったよ。
これから先、試合とか競技とかどうでも良くて、ただ楽しく格闘技を続けられたら良いなと思う。自己満足でも何でも良い。楽しければそれで良い。今俺の周りにある色んな事が落ち着いたら、精神的にもう少し余裕が出来たら、また打撃も寝技もやりたいなぁと思ってます。皆さん、その時は宜しくお願いします。
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